005ポジティブ3=「熟知性の3法則」

これもビジネスの場でよく使われています。 第一印象から第三印象までの段階で得た情報にプラスして、その後の時間経過がその印象を確実なものにしてゆきます。

五感の中で視覚から得た情報は印象の80%を占めます。 聴覚で得た情報は印象の10%。 触覚を得るには「この90%から得た情報が触覚を得るに価する」と判断しなければ行き着かないものですから、ここでは排除します。

この視覚と聴覚を使って得た情報は、3時間経過した後も85%、3日間経過した後にも65%を保持しているといわれています。

ということは婚活パーティで良きに付け悪きに付け与えたしまった印象は、かなり長い間保有されていると考えていいでしょう。

「再復の法則」というのもあり、この印象を更に固定するためにアクションを起こしておくと印象の保持は更にアップし長期化します。

そこで「婚活パーティで出会った後はメールを送る」ということが有効とされているのです。 しかしこの3段階の印象でアプローチに少々失敗してしまったときにも、熟知性の3法則が助けてくれることがあるのです。

 

* 人は知らない人に対して攻撃的かつ批判的である

婚活パーティの場でまず対面したときが、この状態でしょう。 ただしある程度お互いに目的意識がありますから、あからさまではありません。 かといって「心をひらいてくれている」ということではありませんので、パーソナルスペースと尊重しながら近づくということに配慮しなければならないということです。 「図々しい人が嫌われる」というのは、このことにあるのです。

 

* 人はその人を知れば知るほど好意をもつ

婚活パーティで何度も会っているにもかかわらず、なにが原因なのかカップルにならなかった男女がいます。 あまり気にかけていなかった相手なのでしょう。 第一印象から第三印象までで、お互いアピール出来ていなかったのかもしれません。

しかし何度となくパーティで会っているうちに、打ち解けてしまったのでしょう。 婚活パーティでの出会いというよりは婚活の同志のような気分になり、話す機会が増えていました。 いつの間にか結婚を前提としたカップルになっていったのです。

これは決して「お互い余ってるからここらへんで手を打とう」というものではありません。 顔を合わす機会が増え、言葉を多く交わしたことによって、その人を深く知ることになったのです。 そのことによって好意を持ち始めた結果でしょう。

 

* 人は相手の人間的な側面を知ったときに好意をもつ

第一印象では興味を見いだせなかった相手でも、話しているうちに「ああ、こういう人なんだ。」と好感を抱き、恋心を感じ始めることはたくさんあります。 第一印象はたしかに大切ですし大きなウェイトを占めますが、それが全てではありません。

好印象を持たせるには、テクニックが作用していることもありますから、それが上手な人が人気をかっさらうということもあります。 「そういう人にはかなわない」と思いがちですが、「悪印象を持たれなければよしとする」という姿勢も大切です。

人間的な側面を知ってもらうことで、好感を持たれることも多いのです。 婚活パーティで「プロフィールカードは真剣に書くように」とアドバイスされるのはこのためです。 口下手ならば、このような方法で相手に「側面」を知ってもらいましょう。

そうすることで話のキッカケになるにとどまらず、好感を持たれる一因となるのです。 この「熟知性の3法則」といわれるものです。

第一印象で喰い込むことも大切ですが、それができないと落ち込むことは時間のムダ。

「自分のアピールの仕方は何が向いているのかな?」と考えてみましょう。