017婚活の場で使える心理【1】

ビジネスは人との心理戦ですから、婚活の場でも流用できるものです。
ビジネスの場で使われる手法や効果で、婚活にも有効というものを少々お話しします。

 

*「接種理論」
「デメリット提示から話す」というのは、ビジネスの場において成績のよい営業マンがよく使う手法です。


これは心理カウンセリング用語をしても用いられる「接種理論」というものです。
都合の悪い話や欠点などを先に提示することで、相手に対して免疫を作るというというものです。


すると後から出てくる利点が「真実」と受け止められ、より大きな長所と信じてもらえるのです。

反対に言えば「利点を先に述べられると、あとから出てきて欠点がより大きく感じられてしまう」ということにもつながります。


成績が悪かったりクレームが多い営業マンは、これをしてしまっています。
婚活の場においても同じです。


自慢話をされると初めは「すごいなぁ」と思っても、ふとした小さな欠点が異様に大きく感じて幻滅したりすることはよくあります。「なぁんだ!たいしたことないじゃない!」と思われてしまうのです。


反対に「失敗談から入ると正直な人という印象を受けて、後から見えてきた良いところが本当のものと信じられる」ということになります。


また失敗が「可愛らしい人」と感じる程度に見えて、長所にまで引き上がってきます。
卒がない男性がおちゃめな失敗をすると好感をもってしまうというのも、この心理に似ています。


イケメン俳優さんが案外ズッコケだったりすると、新たなファンを獲得したりします。
いつでも完璧でなければならないというものでもないのです。
女性もそうですよね。

 

*「連合の原理」
何かと何かのイメージを連合してしまう真理のことです。
これは古代ペルシャの戦場において「良い戦況報告」を行った使者はもてなされ、「悪い戦況報告」をした使者を打首にしてしまったということから来ています。


よい話しをしてくれる人には好感を抱き、悪い話をした人には悪意を抱くという心理です。


これを「ランチョン・テクニック」という昼食をとりながら交渉を有利に行うテクニックのことですが、この連合の原理と結びつけば「美味しい食事を食べると幸せな気分になり、その時間を共有した相手に対しても好感を抱く」ということになります。


婚活パーティを有名レストランで行ったり、バスコンなどで地方の名店に立ち寄るものがありますが、これがカップル率が高くなるものうなずけます。


このような場への参加を検討してみるのもいいのではないでしょうか。


婚活パーティでカップルになった場合に備え、男性は美味しいお店へエスコートすることで「良い印象」を相手に残すということになります。


食事に誘えたときには行き当たりばったりの場所ではなく、ちゃんとリサーチを行った場所を用意しておきましょう。


「今話題の」というものであれば、「同調性の原理」という「人がいいと思っているものをいいと思う」という心理も働きますから、「困ったときには話題の店」ということもアリだと思います。


しかし「並ばなければならない」というのはマイナスですから、その場で「予約を入れる」というのもいいでしょう。


予約を入れられるということは「選民意識」にもつながるものです。


「私は特別だ」という思いを彷彿させるのです。